シングルドラムドライヤーのご説明

シングルドラムドライヤーとは、粒子状のものや泥状のものなどで水分を多く含んでおり、それを乾燥させたいときに用いられる産業用装置の一種です。

乾燥させる目的にはいろいろあります。

食品などの製造工程で用いられることもありますし、逆に廃棄物で、できるだけ軽くしたいので水分を飛ばしたいということもあったりします。

構造的には決して複雑なものではなく、円筒状のドラムがあり、この中に熱風を送り込むなどして中に入れた対象物に熱を加え、水分を蒸発させて乾燥させようとするものです。

ただ、もちろんこれだけでは何も円筒である必要など一切なく、角形のものであっても問題ないわけです。

ドラム型であるのにはしっかりとした理由があります。

ドラム型であるのは、それ全体を回転させることができるようになっているためです。

これにより遠心力が働き、内部に投入した対象物は外周に沿って押し付けられる形となります。

ちょうど、ドラム型洗濯機の脱水のシーンなどを思い浮かべてもらえば良いのですが、洗濯物がドラムの周囲に沿って押し付けられています。

この利点は、投入したものが単に一つの塊となってしまうのではなく、外周にそってある程度均一に薄く広がることにあります。

もちろん重力の関係で完全に均一にはなりませんが、それでもそのまま底にたまってしまうのとは訳が違います。

均一に薄く広がることで、熱がむらなく全体に伝わり、効率的に乾燥が行えるようになっているのです。

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